アクアシティに入るとまずメディアージュとランチを取るところを探す。
パスタのお店があったのでそこへ入ることに。
窓際にふたり並んで座れる椅子があって、そこからレインボーブリッジを
眺めながらパスタのランチを食べた。
すっかり小さくなってしまっていたあたしの胃は
せっかくトオルがご馳走してくれたランチを残してしまった。(ごめんね。)
あたしが残したスパイシーチキンをトオルが食べてくれた。
こういうちょっとしたことも恋人らしくて嬉しい。
紅茶を頼んだとき、どんな感想が出てくるか少し楽しみだった。
専門家だし、きっとカラい批評をするんだろうなって思ってたら
思ったとおりで思わず笑ってしまった(笑)
でもあれがシロップの香料だってわかるのはさすが!

かっちゃんの存在がまだ気になってたトオルは
『もしかっちゃんが思わぬ行動にでたら、はるなはキッパリ断れるか?』
とあたしの目の前で心配そうな顔を見せた。
あたしはなぜかトオルに心配ばかりかけている。

おなか一杯になったところで、目的のイエローサブマリンのアトラクションを
探す。
インフォメーションを探したけど、インフォメーション自体どこにあるのかさっぱりわかんない。
時間ばかりが過ぎていく。
もう観覧車は無理だなぁ。
一階へ降りるエレベーターの中で、トオルはこっそりキスをしてくれた。
心の中がポッとなった。
インフォメーションがやっとみつかり、聞いてみると
なんとそのアトラクションは3月に終了したとのこと!
びっくり!どうりで本にも載ってないはずだぁ。
トオルは受付嬢に丁寧にお礼を言うと、
『これで笑い話ができた』と笑って言った。

傘を捜して【モノ・コムサ】へ。
傘はあたしが買うことにした。
黒いナイロンに小さいロゴが浮かび出ている。
持ち手が革みたいになってて、とても気に入った。

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